10月12日から13日に襲来した台風19号は日本列島に大きな傷後を残しています。
現在も行方不明の方が多数・ライフラインの寸断・交通網の混乱など、まだまだ復旧という言葉を口に出すことすら難しい状況が関東全域で続いているようです。
わたしが住んでいる地域では、台風による大きな被害が起こりにくいといわれていました。地域の方も、避難所の確認や、食料の確保、農作物への対策などはされていたようです。
が、もともと太平洋沿岸・風の強い都市部出身の私が見る防災意識に比べると、台風対策に対しては、やはり現実味が薄いというか、どこか他人事のように感じられたのも事実です。
小学生のころ、伊勢湾台風の映画を学校単位で鑑賞したり、台風が来るたびに家の雨戸を閉めてたり。
台風が通過した翌日には、小学生が用水路に・・・という悲惨な話や、いつも遊ぶ公園の木々が根こそぎ倒れているという経験はほぼ毎回。
また洪水も豪雨を経験しており、目の前の河川が氾濫。地下鉄の駅が水没したり、勤務していた職場が完全水没。営業停止に追いやられたり、わたし自身も帰宅困難者の一員となりました。
この経験により、今回の「命を守る行動を最優先」とする防災への備えに繋がりました。
過去50年大丈夫だった。過去100年大丈夫だった。もうそんな言葉が通用しない、異常気象が日々世界中で発生しているということを私たちは認識せざる負えない時代になっています。
今回私が自宅で備えたこと・またこれから揃えていきたいものを備忘録として記載しておきます。
台風の備え 家の外回りを片付ける

まずは、自宅も、近隣の家も安全に過ごせるように自宅周りを片付けました。
過去最大級、アメリカのハリケーンで言えばカテゴリー5をはるかに超える規模といわれた台風19号。いつもの台風への備えでは安全が確保できないかもしれない。という危機感から、台風が襲来するといわれる3日前から外の片づけを始めました。
(台風前日では雨が降る可能性もあったので、お天気の良い間にすべて終わらせるつもりで行動をしました。)

*庭の手入れ道具の片づけ
ホース・スコップ・じょうろ・鉢・園芸用の土など台風による風に飛ばされてしまいそうなものをすべて処分・または自宅の中の倉庫に片付けました。
(外回りは台風のおかげでかなり片付けが進みました。)
*自転車を自宅の中へ
我が家は外に倉庫を置いていません。今回TVの報道で、台風19号は風速60mが予想される、風速60mは自転車も飛ばすほどの風です。と何度も報道されていましたので、自転車も普段は倒して対策しているところを、今回は玄関の中にすべて入れました。
(玄関は避難路を必ず確保して、通ることができるスペースを空けておきました)
台風の備え 食料の確保

台風19号により、道路の寸断・交通機関の寸断が予想されました。
わたしが住んでいる地域は、過去にも大雪・大雨により他地域への交通がマヒし、陸の孤島になったことがここ10年の間にも数度経験しています。
そのため、物資が地域ごと不足することも考えられました。
自宅が無事でも食べるものがなくなってしまっては、生活に困窮してしまいますので、食料・保存食づくりを実施しました。
*肉・卵類は燻製や保存できる状態に調理しておく。
豚肉や鳥肉の塊を購入して下味をつけて、自宅で燻製・煮豚・焼き豚・カレーなどあらかじめ加工をしておきました。
台風により停電も予想されました。我が家はオール電化のため、停電すると調理器具が制限されます。そのため、「調理しなくてもそのまま食べられる」物を保存食として用意することにしました。
卵も燻製にしておけば、停電により冷蔵庫が使えなくても、長期間保存できます。
肉類も同様で、停電によって調理器具が使えなくとも、燻製にすれば、通常の調理よりも保存期間が増えますし、改めて加熱する必要もありません。
鳥肉なども、鳥ハムにするなどして、長期保存が可能な状態での備えがあれば、電気・ガスなどのライフラインが止まっても数日は食事がとれるのではと考えました。
*ご飯をいつもよりもたくさん炊いておく
台風により停電が起こり、避難所などに行くとどうしてもパンやラーメンといった加工食品が多くなると聞いていました。
ご飯もあらかじめ炊いておけば、数日間は食料として保存できると考え、前日に8合のご飯を炊いておきました。
*飲料水の確保
台風時の断水に備えて飲料用の水をホームセンターで購入しました。
いつもこの水、ありがたいことに飲まずに終わってしまうのですが、飲まずに賞味期限が切れてしまった水に関しては、断水時のトイレ・洗面などに活用しようと保管してあります。
今回は1箱しか購入しなかったのですが、4人家族の我が家では飲料用の水の備蓄としてあと2箱くらいの備えがあったほうがよかったのではと感じています。
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台風の備え ライフラインの寸断に備えて

台風19号による断水・停電が予想されたので、生活に必要な身の回りのものを確認して補充しました。
*乾電池の補充
一番使用頻度の高い単3・単4の電池を1パックづつ追加購入しました。
大きな電池は単3の電池を加工(紙をまくなど)で代用できることを事前に調べてあったので、必要な分のみ家電量販店で補充してきました。
*携帯用ラジオの準備
娘が持っていたウォークマンでFMラジオの受信ができることがわかっていたので、ウォークマンをフル充電しました。
それ以外にも電池で動くラジオも準備をしておきました。
*携帯電話をフル充電に・パソコンの充電もフル充電に。
今回の台風通過時点での情報をテレビ、ラジオ、アイフォンなど様々な媒体でチェックをしていましたが、台風による停電・災害発生時に情報が一番早く流れてくるのが、TWITTERだと私は感じました。
台風による停電に備えて、携帯電話のフル充電はもちろんですが、同時にノートPCのバッテリーもフル充電にしておきました。
PCもモバイルバッテリーと同様に、スマホや携帯電話、ウォークマンの充電も可能。情報もPCから得ることができますので、こちらも充電を完全にしておくと、電源を転用できそうです。
またPCの明かりも照明がわりに使えますよね。
*モバイルバッテリーを購入
我が家はIPHONEユーザーとアンドロイドユーザーがいますので、両方が使えるモバイルバッテリーを改めて購入しました。
もちろんこちらも台風がくる2日前には充電を完了していつでも使用できる状態でスタンバイしておきました。
*養生テープを購入
こちらはネット上では様々な意見があったようですが、私は窓ガラスにテープを貼りました。
子供たちにも、養生テープの貼り方となぜ台風の時に養生テープを貼るのかを話して聞かせました。
今回以上の台風が来るときには段ボールを用意しておいて、窓ガラスに外側から貼り付けようと思います。(今回は段ボールが間に合わず・・・雨戸をつけておけばよかったといまさらながらに後悔しています)
*お風呂の水を満タンにしておく
台風による断水で困るのはトイレ。まずはお風呂の水を満水にして、ためておきました。
*子供たちに断水時のトイレの使い方のレクチャーをする
我が家のトイレは1階にタンクレストイレ、2階はタンクのトイレがあります。
当然電気・水が使えなくなると、1階のタンクレストイレは使えなくなるため、子どもたちに台風で停電、断水時のトイレの使い方についてあらかじめ話をしておきました。
*現金の準備
台風による断水や停電・ライフラインの寸断の際にはクレジットカードやキャッシュレス決済はほぼ使えないと聴きました。
そのため、現金を銀行で下して準備をしました。
(今月よりキャッシュレス決済による収支の変化を実験していたので、いつも現金が手元にありませんでした)
*ガソリンは満タンに
こちらも報道では散々伝えられていたこと。台風が来る2日前にはガソリンは満タンにして、備えました。
*懐中電灯・ろうそくの準備
台風による停電に備えて、懐中電灯とろうそくを準備しました。
懐中電灯は玄関・キッチン・リビング・2階とそれぞれ1個づつ設置しておきました。
*持ち出し品の確認
台風による被災により、万が一非難が必要になった際の持ち出し品の確認をしておきました。
必要なものは1か所にまとめて、すぐに持ち出せるように準備をしておきました。
*子供たちに被災時の注意点を話して聞かせる。
今回の台風19号では接近前からの大雨、竜巻、そして、予期せぬ洪水と河川の氾濫など甚大な被害が発生しました。
今まで経験したことがないことが、子どもたちの身に降りかかる可能性もあったので、ケースごとにどうしたらよいのかを具体的に伝えました。
浸水した際の家の中での行動は必ず靴を履いて、動くこと。長靴はNG
突風が起きた際は窓ガラスから離れる。竜巻の際に自宅で非難する場所を伝える。
避難場所の確認・共通認識(今回は台風の接近予測が土曜日だったので問題ありませんでしたが、平日の場合は、中学・小学生と私たちで共通認識が必要なので、改めて話をしました)
停電後の家電製品の通電について(感電の危険性など)
子供たちと防災について再度確認するよい機会となりました。
我が家には雨戸がない
— さくら/お金の勉強始めました(@Sakurakanami0) October 11, 2019
一応二重サッシだけど、子供たちもいるので心配
ということで、養生テープ購入
あとは、iPhoneでもandroidでも使えるモバイルバッテリーと飲料水、乾電池、火がなくても食べられるようにパンも購入
子供たちが帰ってきたら一緒に養生テープ貼りする#台風対策 #養生テープ pic.twitter.com/5Zx0T0Msw2
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台風の備え やっておけばよかったこと
今回、あらためて台風対策をしたうえで、日ごろから備えておいたほうが良いこと、次の時には備えたいものが見えてきましたので、ここに記載しておきます。
*段ボールの準備
雨戸がないので段ボールでガラスを保護できたらよかったと感じました。
窓ガラス分の段ボールの備蓄をコツコツと始めます。
*発電機
自宅で発電ができれば数日は家でも持ちこたえられると考えます。
新しい家電を購入する前に発電機を購入しようと考えています。
*必要なものは2階へ。
避難グッズは玄関へ!と考えがちなのですが、水が来てしまえば玄関はおろか、階下に降りることすら困難が予想されます。
非難に必要なもの*靴*避難グッズ*食料*水*電池などは実は2階に置いておくほうが安心なのではないかと感じました。
食料もある程度2階にあれば、1階が浸水して非難する前でも食べるものと水は用意できる。
*炊いたお米はおにぎりに
今回は炊飯器に炊いたままにしておきましたが、炊いたお米はおにぎりにしておけばよかったかもしれません。
ラップにくるんでおにぎりにしておけば、洗い物も出ず、ラップだけ処理すれば手も汚れません。また持ち運びにも困らないので、次回はおにぎりにしておこうと思います。
*防水対策の服
冷えると体温が下がります。子供たちも含めて雨合羽ではなく、上下別、足首のしまった防水用の服があるといいなと避難をしている人たちを見て感じました。
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台風19号に対するまとめ・雑感
今回の台風は、今までにない大きさ・強さと報道でも過剰ではないかと思われるほど報道がされていました。
被害が出たところでも、「今まではこんなことは一度もなかった」「これほどひどいことはみたことがない」「○○年住んでいてもこんなことは初めてだ」という言葉が多く聞かれました。
被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
わたしたちにも「絶対に大丈夫」「ここは過去に何もなかったから安全」という神話は成立しないということを心にとどめておかなくてはいけません。
今回台風対策では、風の被害についての対策がメインとなっており、自宅が浸水した際のシュミレーションがわたし自身全くされていませんでした。
もう一度自分の身の回りを確認して、自分の安全を自分で守るという視点をもって、行動を起こしていきたいと考えます。
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