【小売業豆知識】年末年始の舞台裏大公開

小売り豆知識
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こんにちは。

小売業で10年間毎年8億円の仕入れをしていた経験を生かして

物販に挑戦しているさくらです。

 

今日はちょっと息抜き的なお話になります。

 

TWITTERやコミュニティ内では

12月に入ってから

AMAZON倉庫のFBA への納品が遅れている

商品が届かない、仕入れた商品がこない

というコメントをよく見かけています。

今日のブログを読んでいただくことで、

12月、小売業や物流の裏側がどうなっているのか?

をしり、

来年からの納品や仕入れに活かせていただければ

幸いです。

 

もう、裏側はしっちゃかめっちゃかなんです!!

 

12月は1年で最も消費意欲指数が高い月

年末年始は歳末商戦で書き入れ時!

1年の中でも最も消費支出動向が高い1ヶ月となっています。

  • クリスマスや年末年始を控える12月は、1年で最も消費意欲指数が高まる月です。今年も前月から+6.1pt上昇し、今年の最高値54.9点となりました。特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(38.6%)も前月比+11.3ptで、こちらも今年の最高値となっています。

    引用 生活総研 12月の消費意欲指数

 

その1年で最も高い消費意欲指数の1ヶ月に次いで、

消費意欲指数が高いのが、

過去3年間では1月・または8月が

12月に次いで高い消費意欲指数となっています。

(2019年は増税もあり、7月・8月の消費意欲指数が高くなりました)

つまり、

12月から1月にかけては1年間で

最も消費意欲指数が高い月が続いているのです。

 

年末年始はメーカーも休み!商品はいつ納品する?

12月に入ると

  • お歳暮商戦
  • ボーナス商戦
  • クリスマス商戦
  • 歳末商戦

そして1月の年始からは

  • 福袋
  • 初売り
  • 冬物セール

と怒涛の年末年始のイベントが待っています。

 

クリスマスが終わるか終わらないかで

お正月の準備に店舗では追われます。

 

そして、

12月の28日ごろからは、

メーカーもお休みになるところが多くなり、

初出荷は遅いところで、1月6日過ぎ!!なんてことも。

 

しかしながら、

1月の売上の8割以上が

1月の1日から7日までの期間で

積み上げられていくのです。

 

福袋や年始商材だけでなく、

一般商品の売上も上がるので、

店舗はある程度の在庫確保が必須です。

となると、

12月はただでさえ通常の月より売上が高く

仕入れ量も多くなるのに、

さらに1月の商品までもを確保しておく必要があるのです。

 

それに伴って

物流も普段の何倍にも膨れ上がり

ヤマト便などでは、

配送遅延のお知らせが出ることもあります。

 

小売業の裏側 年末商戦・物流もピークに!

小売業のバックヤードも戦争状態です。

私が持っている部署でも、

12月と1月で1億円近い売上予算がありました。

お店の売上予算は10億円以上。

ということで、

12月に入ると、商品の搬入口で

アルバイトとともにトラックが着くのを

日々待っていた記憶があります。

 

いつもならば、

部署ごとに分かれてくる荷物ですが、

 

10トントラックに、

様々な部署の段ボールが

ごちゃ混ぜになって入ってきます。

 

まずは、その荷物を下ろして、部署ごとに仕分けする。

 

その後、売り場のメンバーに

段ボールを引き取りに来てもらう。

 

といった作業が

1日5〜6回、日々繰り返されていました。

 

1日中、搬入口にいて、

店舗内に戻ったのは、午後7時過ぎだった。

 

なんてことも日常茶飯事。

 

これだけの荷物が

日本中多くの場所で動いていることを

考えてみると。

 

12月の頭から

AMAZONの倉庫に納品する作業が

遅延する姿は

目に浮かぶようです。

 

12月の繁忙期をのりきるためにやっておきたい事3選

とはいえ、

 

12月はやっぱり売れる時期でもあるので、

 

売上を上げる絶好のチャンス!

 

そのチャンスを逃さないために

やっておきたい事3選をお伝えします。

 

定番商品は11月に納品しておく

  • 日常的に売れ数があるもの
  • 賞味期限がないもの・長いもの
  • 価格変動が大きくないもの

に関しては11月中の納品がおすすめです。

11月中であれば、

荷物の破損や紛失に関しても

12月の納品よりはリスクを下げられますし、

何より、12月、本当にしたいことを

落ち着いて行動に移すことができます。

万全な体制を整えていたとしても、

12月にはやることが山ほど出てくるものです。

成功のためには、準備が8割。

11月にできる事は11月にやり切っておきましょう。

 

過去データを記録しておく

11月に納品する商品を決めるためには

  • 今年度の売れ数動向
  • 仕入れ価格の変動のチェック

の2つについて、今年度の数字をデータとして

保管しておくことをお勧めします。

もう一歩踏み込めるなら、

反省書のような形で、次年度の改善点を

振り返って記しておくとさらにいいです。

 

(私も小売業にいた頃は、10年間

販売計画書以外にも

日報・週報・月の反省書を書いていました。

この数字を含めたデータが、次年度の売上UPのための

秘策を生み出したのも事実です。)

 

過去の数字データは

来年の行動の指針になります。

今まで、データを分析していない。

改善点を見ていなかった人は、

ぜひ今年から取り組んでみてください。

 

12月仕入れの商品は即出品・発送の手配をしておく。

12月に仕入れをする商品の中でも

  • トレンド色の強い商品
  • 季節商品
  • 賞味期限がある商品

については、

なるべく早く出品し、発送できるかどうかが

仕入れた商品を売上にかえる大きなポイントです。

注文をしたら

  • 出品の準備
  • 発送資材の確保
  • 運送状況の確認

は忘れずにしておきたいものです。

 

いざ、商品が思った以上に売れても

準備ができていれば、

あとは淡々と業務をこなすだけ。

焦ってミスをすることも減ります。

 

資材などについても今年のデータが

役に立つので、

次年度への資料として残しておきましょう。

【小売業豆知識】年末年始の舞台裏大公開 まとめ


12月の小売業界の舞台裏をお届けしました。

私は荷受け場が職場!!みたいになっていましたが、

店舗内もお客様が多く、戦場状態になっていて

本当に大変だったことを今でもよく思い出します。

 

12月の小売業の舞台裏のまとめとしては

  • 物流量は年間ピークに
  • 売上も年間ピークに

なっていきます。

年間の売上最大ピークである

12月の繁忙期をのりきるために

  • 定番商品は11月に納品
  • 今年のデータと改善点を記録
  • 自己発送の準備をしておく

ことがお勧めです。

 

今年の失敗したデータも

来年の大きな糧になっていくので、

ぜひ記録していってくださいね。

 

年末商戦。乗り切っていきましょう!!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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